高校球児はなぜ一塁へのヘッドスライディングをしたがるのか

高校野球開幕。

 

ものすごくファンというわけではないが、テレビでやっているとついつい観てしまう。
本当に暑いなかご苦労様である。

毎年思っていることなのだがあの高校球児の一塁へのヘッドスライディングはなんなのか。どうしても違和感がある。

というのも本当にセーフになりたくてやっているからというよりは、いかにかっこよく負けるかだけを思ってやってるとしか考えられないからだ。

ググってみると知恵袋などに元高校球児の投稿があり「気持ちが前に出てついやってしまう」とあった。

本当に気持ちがあるならヘッドスライディングよりもセーフになる確率の高い駆け抜けの方をやるでしょう。とにかく最終回2アウトの一塁へのヘッドスライディングを見るたびに冷めてしまう。

メディアも悪い。ヘッドスライディングをする高校球児を毎度毎度いかにも格好良いかのごとく映し出すのだから、それまで球遊びしかしてこなかった球児が感化され、自分に酔って芝居がかったマネをするのも無理はない。

そしてその後に続くのは、地べたに這いつくばりべそをかきながらぐちゃぐちゃになった土をかき集めるシーン。
誰が考え、そしてなぜ慣習になったか本当に理解に苦しむ。頑張ってきた球児には申し訳ないが、はっきり言ってみっともないったらありゃしない。3年間頑張った晴れ舞台の最後の姿が本当にそれでいいんですか。胸張って堂々としてりゃいいじゃないの。
ついでに言うと乞食のごとき球児に群がる数多のカメラマン達も相まって、なんだかマニア向けのAV撮影現場にも見えてくる。

とはいえそういう僕にとっては気色の悪い要素もあるおかげで、高校野球は人気で身体能力の高い子も集まるしプロのレベルも向上し続けているんだろうけど。