久々に笑った映画-宇宙人ポール-

fire購入の際にamazonプライムにも加入するとfire料金が割引されるということで、数ヶ月前に加入したamazonプライム

旧作なら大体観れるし、割と新しいものでも時期が合えば観れるという代物でなかなか楽しませてもらっていた。(そういえばTSUTAYAに行くことも全然なくなった)

とまあ映画好きにはたまらないサービスなのだが、ここ最近映画以外のことにハマっていたというのもあり全然観ていなかった。(たまにプラネットアースを夜寝転がりながら観たりはしていた。心地よく眠れる。プラネタリウムと同じ効果なんでしょう。)

もっというと映画に飽きたというのがある。
学生時代はTSUTAYAに行って映画を借り飯を食い寝るという生活をほぼ毎日繰り返していた。
本当に映画が好きで、漠然と映画監督や俳優になりたいという夢も思い描いていた。

社会人として生きていて行く中で愛想笑いがすっかり板についた現在、もちろんそんな夢はとっくに消え去ったが映画を好きという気持ちは無くなることはないだろうと思っていた。

しかし今、現実に映画に飽きて積極的にみようという気持ちは起こらない。ここで考えられる映画のマイナスポイントを挙げてみる。

・長い
・展開が大体決まっている
・観たからといって特に得るものがない

こんなところだろうか。
うん、それは飽きるだろう。

太宰治の随筆を読んだとき「映画をよく見る人間は心が弱っている」とあってずっとひっかかっていたのだが、なるほど2時間もの間展開が大体決まっていて観たからといって特に得るものがないものを見続ける人間は心が弱っているといって差し支えないだろう。
学生時代の僕はまさしくそうだった。

とまあ長々と映画をディスってきたそんな僕が最近観た中で胸を張ってよかったと言える
映画がようやく本題の「宇宙人ポール」である。

この映画全然評判知らない人にとってまず眼中に入らないであろう。有名な俳優も出ていなければ(主人公の一人は一応ミッションインポッシブルの知能担当と思われる)、まあ子供ウケ女ウケしないであろう絵に描いたようななおかつエグみのある宇宙人がジャケットでにでかでかと登場している。
僕も正直amazonのレビューがなければ視聴ボタンを押すことはなかっただろう。

ところがどっこい蓋を開けて見るとこれがなんとまあ大人な映画。
随所に笑いが散りばめられたコメディでレゴムービーや曇り時々ミートボールをもっとソフトにした感じというか。でもその塩梅が僕にとっては心地よくて。
そしてネタ元。過去の宇宙関連の映画ネタがこれでもかと敷き詰められている。このあたりなんかも気が利いてるじゃないですの。最後の男が本名を言うところで主人公たちが驚くいた反応がわからなくて調べたけどイマイチしっくりこなかったっていうのはあるが。

これから見返すのはマッドマックスぐらいかなと思っていたけど、この宇宙人ポールも3〜5年に一回ぐらい見返したいと思う。